【エジプト編】綺麗じゃない、快適じゃない、でも圧倒的に面白い。異世界カイロの4日間|21日間4か国周遊・卒業旅行記 #02

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【エジプト編】綺麗じゃない、快適じゃない、でも圧倒的に面白い。異世界カイロの4日間|21日間4か国周遊・卒業旅行記 #02

海外旅行


「世界は、こんなにも違うのか」 今回の3週間にわたる卒業旅行で、最も強くその事実を突きつけられたのがエジプトでした。

正直に言うとエジプトは綺麗ではありません。決して快適でもありません。隙あらば騙そうとしてくる人々、鳴り止まないクラクション、そして喉を焼くような砂埃。けれど、そのすべてが「最高に面白い」と断言できる不思議な国でもありました。

彼女と一緒に、日本からアブダビを経てカイロ、そしてギザへ。 エジプト4日間の全記録を、1日の妥協もなくお届けします。


📅 【1日目:2/12】アブダビでのリセットと、ドバイチョコの誘惑

旅の始まりは成田空港。期待と不安が入り混じった状態で飛び立ち、まずは中継地点のアブダビへ向かいました。ここで待っていたのは約9時間の長旅のインターバル。

「トランジットホテル」という賢い選択

長距離旅行において、中東でのトランジットをどう過ごすかは、その後の旅のクオリティを左右します。私たちは今回、空港内のトランジットホテルを利用しました。 これが大正解。想像以上に清潔でクオリティが高く、何より「足を伸ばして横になれる」という事実が、機内で凝り固まった体を劇的にリセットしてくれました。

空港内で挑む「ドバイチョコ」探索

一眠りしてスッキリした後は、中東土産のトレンド、通称**「ドバイチョコ」**を求めて空港内を探索しました。 ドバイチョコとは、ピスタチオやナッツのペーストがぎっしり詰まった、中東らしい豪華な板チョコのこと。見た目の重厚感もさることながら、その芳醇な香りは一度食べると病みつきになります。「中東に来た」という実感を、まずは味覚から取り入れました。 (※具体的なおすすめ店:[後日整理してリンク予定])


📅 【2日目:2/13】カイロ到着。空が「黄色い」異世界への入り口

昼過ぎ。ついにカイロ国際空港に降り立ちました。

迷わないための入国プロセス

エジプト入国にはビザが必要ですが、日本人は**「アライバルビザ」**が取得可能です。 空港内の銀行窓口で25ドルのビザシールを購入し、パスポートにペタッと貼るだけ。審査も驚くほどあっさりしており、「日本人は簡単に入れるんだな」と拍子抜けしたほどでした。その後、空港内のATMで現地通貨「エジプトポンド(EGP)」を確保。チップ文化の激しいこの国では、到着直後の現金確保が生命線になります。

空港の外に待っていたのは「砂の壁」

空港の自動ドアを出た瞬間、私たちは言葉を失いました。 空が、黄色い。 折しもこの日は砂嵐。細かい砂が空中に舞い、視界がセピア色にぼやけている。 「映画のセット……?」いや、これこそがエジプトのリアル。乾燥した空気、舞い上がる砂、そして肺に刺さるような熱気。一瞬で「異世界に来た」という確信が生まれました。


🚕 怒涛のUberトラブル:エジプトの洗礼は移動から始まる

空港から宿泊先のギザまではUberを利用することにしましたが、ここからが本当の「戦い」でした。

  • 1人目のドライバー: 配車が確定した瞬間、チャットで「現金じゃないと無理だ。しかもUberの表示価格の3倍払え」と要求が。即座にキャンセル。

  • 2人目のドライバー: 「空港の駐車場から出るのに10ドルかかる。お前が払え」と言い出す。実際には1ドル程度(約50ポンド)であり、本来Uberの料金に含まれているものです。これも真っ赤な嘘。即キャンセル。

  • 3人目のドライバー: ようやく「普通の人」が登場。これでやっと出発できました。

エジプトの心得その1: 「Uberでも、最初の2人はハズレだと思え」。根気強く拒否することが大切です。

砂嵐の中のドライブ

ようやく走り出した車内。ドライバーとの会話も「今日はすごい暴風(砂嵐)だね」という内容ばかり。着陸時の揺れも相当なものでしたが、車窓から見えるカイロの街並みは、砂で建物がかすみ、重苦しい空気が漂っています。 そんな中、お祈りの時間(アザーン)が重なり、街中のスピーカーから爆音でコーランが流れ出しました。視覚、聴覚、嗅覚。五感のすべてで「日本とは違う場所」にいることを叩きつけられました。


🏺 ギザ到着:感動より先に「見えない!」

宿泊先は、ピラミッドが目の前に見えるという絶好のロケーションのホテル。 案内されて屋上(ルーフトップ)に上がりましたが……。

「え、ピラミッド見えないんだけど。」

砂嵐があまりに酷すぎて、本来そこにあるはずの巨大な石の塊が、霧の向こう側に隠れてしまっていたのです。感動する準備は万端だったのに、先に「落胆」が来るというのもエジプトらしいスタートでした。

夜の散策と「エジプトの匂い」

その後、買い出しのためにタクシーでスーパーへ。 意外にもスーパーの中は非常に清潔で「普通」なのですが、一歩外に出るとそこはカオス。 帰りのタクシーをUberで呼ぶと「到着まで20分」と表示されます。エジプトの道路はUターンできる場所が極端に少なく、構造的に非常に不便なのです。

しびれを切らして徒歩30分で帰ることにしましたが、道中、ミュージアム風のパピルスショップを横目に歩く私たちを襲ったのは、**街の「匂い」**でした。 砂、排気ガス、そして何かが混ざり合ったような、強烈なインパクト。エジプトの旅を振り返る時、この匂いは外せません。 その日はあまりの疲労に、日本から持ってきたカップ麺を二人で啜り、泥のように眠りました。


📅 【3日目:2/14】ピラミッドの真実と、詐欺師との心理戦

翌朝7時。目が覚めて窓の外を見ると、昨日とは一変。 突き抜けるような快晴。 巨大なピラミッドが、青空の下で圧倒的な威容を誇っていました。ピラミッドの印象は、本当に天気一つで180度変わります。

胃袋を掴む「スモール」じゃない朝食

ホテルの朝食は「Small breakfast」と記載されていましたが、出てきたのはパンに複数のディップ、エジプト料理が並ぶ超重量級のプレート。美味しかったのですが、朝から食べきれないほどの洗礼を受け、いざピラミッドへ。

🚨 遭遇!「自称・政府スタッフ」の詐欺手口

ホテルの目の前がチケット売り場という好立地。10分で入場券を購入し、いざゲートへ……というところで、スタッフ風の男が声をかけてきました。

「チケットを見せろ」 そう言って、私たちのチケットを奪い取るように奪うと、首から下げた「偽のID」をチラつかせました。 「私は政府のスタッフだ。クフ王のピラミッド内部は、午前中はクローズしている。午後からだ。今は私が案内してあげるから、付いてきなさい」

すべてが真っ赤な嘘です。読めないアラビア語や怪しげなIDを武器に、それっぽく話してきますが、彼らの目的は後で法外なガイド料を請求すること。 「写真は撮ってもらうけど、ガイドはいらない」と断り続けても、しつこく背後を付いてきます。結局、何度目かの強い拒絶でようやく離脱。これがエジプト観光で最も神経をすり減らす瞬間です。

ラクダ体験は「命がけ」のサバイバル

スフィンクスの前で写真を撮ってくれた欧米人の老夫婦が「5ドルね!」なんてジョークを飛ばしてくれる軽さに癒やされつつ、私たちはラクダ体験に挑みました。

  • 相場: 3,000円

  • 交渉後: 2,500円

しかし、ここでもトラブルが。私の乗ったラクダが突然暴れ出したのです。 鞍から振り落とされそうになり、**「これ、死ぬかもしれない」**と本気で恐怖を感じました。結局、安全を考慮して途中で馬車に乗り換えることに。 ラクダの表情もどこか限界そうで、リアルな野生の厳しさを感じました。結局チップを含めて3,000円。いくら交渉しても、最終的には相場に落ち着くのがエジプトの不思議です。

クフ王の内部は「灼熱のサウナ」

いよいよクフ王のピラミッド内部へ。 しかし、そこにあったのはロマンというよりは**「修行」**でした。 狭く急な階段、蒸し風呂のような湿気と熱気。観光というより、サウナの中で全力階段昇降をしている気分。汗だくで外に出た瞬間の空気の美味しさは格別でした。

その後、ピラミッドを一望できるルーフトップレストランで昼食。この景色を眺めながらの食事は、これまでの苦労をすべて帳消しにするほど最高でした。


🏛️ GEM(大エジプト博物館)とカイロの夜

午後は、待望の**GEM(大エジプト博物館)**へ。 エントランスで迎えてくれる巨大なラムセス2世像、そしてツタンカーメンの展示。 その圧倒的なスケールとモダンな建築。ここは間違いなく世界レベルのミュージアムです。歴史の重みに圧倒され、言葉を失いました。

夕方、タクシーでカイロ市内へ移動。 夕食に食べた**「ムルキーヤ(モロヘイヤスープ)」**は、粘り気のある濃厚な味わいで、日本人の口に驚くほど合います。砂っぽさに疲れた体に、とろりとしたスープが染み渡りました。


📅 【4日目:2/15】オールドカイロと市場の熱気

エジプト最終日。イスラム建築とキリスト教の歴史が混ざり合う、カイロの奥深さを探ります。

美しきモスクの巡礼

  • サラディン要塞(シタデル): 巨大なドームを持つムハンマド・アリ・モスク。靴袋を手に持ち、静寂の中でイスラム建築の美しさに浸ります。

  • アズハルモスク: 今回の旅で、私が最も美しいと思った場所の一つ。真っ白な大理石の床が、抜けるような青空を反射して輝いている。その透明感に心が洗われました。

  • 14世紀のモスクと警察博物館: 何百年もの時を刻んだ石造りの壁が、歴史の深さを物語ります。

NMECとミイラの衝撃

続いて、**NMEC(エジプト文明国立博物館)**へ。 ここでは歴代のファラオたちのミイラが展示されています。その保存状態の良さは、もはや「生きている」のではないかと思わせるほどリアル。あまりの生々しさに、言葉にならない恐怖と敬意を感じました。

ハン・ハリーリ市場での駆け引き

旅の締めくくりは、巨大迷路のようなハン・ハリーリ市場。 客引きは想像していたよりは大人しかったものの、それでも「マイフレンド!」と声がかかります。 ここでの目標は「半額への値切り」。彼女と協力して、スカーフや財布の購入に挑みましたが、現実はそう甘くありません。結果的に納得のいく価格で落ち着きましたが、あの熱気の中でのやり取りこそが市場の醍醐味です。

最後の夜は、あえての韓国料理店へ。 海外で食べる韓国料理は、なぜこれほどまでに「安心」をくれるのでしょうか。慣れ親しんだ味で胃を整え、翌朝のフライトに備えました。


🏁 エジプト編のまとめ:感情の総括

2/12に出発し、2/16にトルコへ向かうまでの4日間。

  • 最初の感情: 砂嵐と詐欺師への不安

  • 中盤の感情: ピラミッドの圧倒的な威容への感動、そして肉体的な疲労

  • 終盤の感情: 街のストレスも含めた「エジプトという生命力」への敬意

正直に言えば、「明日またエジプトに来たいか?」と聞かれれば、おそらくNOと答えます。それほどまでに心身ともに消耗の激しい国でした。 けれど、「人生で一度は行ってよかったか?」と聞かれれば、全力でYESです。

彼女との旅の中で、トラブルを乗り越え、驚愕の景色を共有し、砂にまみれたこの4日間は、他のどの国でも得られない「非日常の極致」でした。


✍️ 次回予告 エジプトの砂を振り払い、私たちは次の目的地トルコ・イスタンブールへ。 アジアとヨーロッパの交差点で待っていたのは、エジプトとは全く違う「色彩と美食」の旅でした。

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